終声が「ㅇ」の場合「う」または「い」に対応します。
例を見てみます。
まず、「ㅇ」が「う」に対応する例です。
ㅇ→う (例)
능(能):のう 방(方):ほう
병(病):びょう 중(中):ちゅう
행(行):こう
次に、「ㅇ」が「い」に対応する例です。
ㅇ→い (例)
경(警):けい 명(名):めい
생(生):せい 정(定):てい
형(形):けい
「ㅇ」が「い」に対応するときの特徴は
경(警):けい
のように「い」の前が「え段(「え・け・せ・て・ね・へ・め・え・れ」)」になるということです。
韓国語漢字音としては、以下のような音に対応しています。
「ㅐㅇ」: 랭맹생
「ㅕㅇ」: 경녕령명병영평형
「ㅓㅇ」: 성정청
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終声が「ㅇ」が、「う」 または「い」に対応しない漢字は以下のようなものがあります。
병맥주(瓶麦酒) びんビール
악몽(悪夢) あくむ
종류(種類) しゅるい
종양(腫瘍) しゅよう
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昔、中国語から終声が[ng]音で終わる漢字音を受け入れるとき、韓国語にはもともと[ng]音の[ㅇ]があったため、そのまま[ㅇ]で対応させ受け入れました。
しかし、日本語には[ng]音がなかったため、受け入れに苦労しました。
はじめは[ng]に[a]を付けて[が]で受け入れました。このようにして受け入れた漢字音は現在では地名にわずか残されているだけで、例えば、神奈川県に面する湾を「相模(さがみ)湾」といいますが、その「相(상 sang)=さが」がそれです。
その次に[ng]を[う]で、[ng]の前に[e]が来る[ng]を[い]に対応させて受け入れました。
例えば、「相(상 sang)=さう(>そう)」、「英(영 eng)=えい」のようにです。現在、韓国語の終声[ㅇ]が、「う」「い」に対応している理由がここにあります。
また現代、私たちは外来語から[ng]音を受け入れるとき、[ング]に対応させて受け入れています。例えば、[king kong]は、「キングコング」です。韓国語では現代でも「킹콩」と[ng]音を[ㅇ]で対応させ外来語を受け入れています。
では、練習問題をしてみましょう。
<練習>
〇に終声を入れ( )に漢字を書きましょう。
(1)방향:ほ〇こ〇 ( )
(2)명령:め〇れ〇 ( )
(3)풍경:ふ〇け〇 ( )
(4)심장:し〇ぞ〇 ( )
(5)설명:せ〇め〇 ( )
(6)집중:しゅ〇ちゅ〇 ( )
解答は、009のページの下部分にあります。
<次は> 009-終声が「Ø」(なし) の場合
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007<解答>
<練習> 〇に終声を入れ( )に漢字を書きましょう。
(1)습관:しゅうかん (習慣)
(2)법률:ほうりつ (法律)
(3)협력:きょうりょく (協力)
(4)복잡:ふくざつ (複雑)
(5)면접:めんせつ (面接)
(6)독립:どくりつ (独立)
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